栂池高原→乗鞍岳→白馬大池

半ば閉じた瞼のように、ヤツはそこに居た。


























夏旅2011 白馬岳、唐松岳、五竜岳縦走


2011年8月8日~8月11日






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登山レポを書くときにいつも思うことだが、ほんと、よく行ったなって思う。

上の写真を見たらちょっとレポを書く気になったので、少しづつでも書き進めて行こう。



長野駅から長距離バスに乗って降り立ったのがここ栂池高原。

天気も良く、雰囲気が良い。

ゴンドラ乗り場と水汲み場を求めて坂道を歩いていた。

オッチャンに声を掛けられて何かと思ったら登山届けを書けという。

普段は登山カードなど書かないが、書かないとここを通さないぞ、というパターンの場合は仕方ない。

わたしは計画通りの日程でカードに記入した。



平日なので登山客も観光客も少なめであった。

水汲み場はゴンドラで登った上にあるという。







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ゴンドラは結構長い距離を乗った。

最初のゴンドラを降りて少し歩いてから次のゴンドラに乗り換えるので、登山口に入るときは11時を過ぎていた。

登山口はビジターセンターの横にあり、水汲み場もあった。

天気が曇り空になって心がイ短調マイナーな感じに沈んでいく。







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前日の雨のせいで登山道は泥があった。

したがって、ズボンの裾が泥で汚れてきたので、仕方なくスパッツを取り付けた。

最初から取り付ける習慣がないので、この辺は何度やっても馴れないものである。


初日は栂池自然園から登って白馬大池でテントを張るだけだったので、時間は3時間半を予定していた。

つまりタカを括っていた。

この日は緊張感がまるでなく、白馬大池でテントを張ることだけを夢見ていた。

翌日の白馬大池からが本番だとさえ思っていたぐらいで、こういうイメージは坂道に敵を作るようなもんである。

登山口の標高が約1,800mであった。白馬大池の標高はさっぱり分からない。

地図を広げると2,400mもある。

標高差600mもあることを知り、ちょっとした登山と変わらないのだと身を引き締めた。

栂池高原と白馬大池があまりにも観光的なイメージが強いため、なんていうか、ヒョイって登れると思っていたのが最初の間違いだった。

まるでボサノバからブルースに転調するようにイメージは崩れ落ちた。







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それでも慣れれば登山らしくなってきた。

途中の銀命水を飲みたかったが人だかりで諦めた。

かなり冷たいらしいが、我慢した。

ペットボトルにはゴミが入るようである。

わたしは先を急いだ。



やがて湿原に入り木道に変わった。

天狗原という場所で休息をとり、コンビニのオニギリを一個食べた。

休息する板の上に椅子があり、3人が座っていた。わたしが板の上に一歩を踏み入れると3人ごと板が上に浮いたので、それがなんだなおかしくてみんなで笑った。

多分、ザックが重いからだと思う。



天狗原は居心地がよい場所で残雪がある山が目の前に迫っている。









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じゃぁ、行きますか。






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まぁ、それなりに面白い登山だったって、後から写真を見て言ってみる。

標高差600mの登山にしては楽なコースであるが、4日間の縦走のなかの初日ということもあり体力を温存していた。









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こういうところも歩く。

もっとヒンヤリしているのかと思ったが全然そんなことはないのだが、なぜか誇らしげになる。

今回の登山は白馬大雪渓を歩くコースもあったが、どうも面白いと思えないので、こちらの白馬大池の絶景でキャンプする方に軍配が上がった格好である。






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標高が2,400mぐらいになった。

広大な風景が広がる気持ちのよい場所であった。

このようなスケールの場所を晴れの日に歩くのは確立としてかなり難しいと思う。

真っ先に思い浮かべたのは双子山だった。



去年の夏に訪れた双子山は山頂が広い草原状になっていた。

あのときは霧と強風で辺りの風情が何も感じられなかった。

あそこを晴れの日に歩いたらどんなに気分が良いだろうと悔しがった。






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この風景でオニギリを食べていると、単独の女性がやってきて「山頂ですか~」と独り言みたいに言った。

それぐらい気持ちのいい場所なんである。








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双子池にも匹敵するぐらい美しい透明なブルー。

逆行で湖面がブルーに輝く場面を写真に収めようとシャッターを切り取ったが、あのときのブルーは写らない。








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白馬大池の居心地の良さはガイドブックからも伝わってくる。だからここは外せなかった。

ふと九州の坊ガツルで初めてキャンプしたときのことを思い浮かべた。

平日なので大半は学生が締めていた。

大学生の女性で、自分の体と同じぐらいのザックを背負っている人がたまにいる。

女性の場合、たいていは化粧品、着替え、キャンプ場で履くサンダルなど、不要なものが詰まっているのは容易に想像がつくが、ああいう大きなザックを見ると大変気の毒になる。

一年生なのでたくさん持たされているのかもしれない。

この辺は強者と弱者を作り上げてしまう苦しい社会事情があるのは見ないわけにはいかなかった。








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「坂の上の雲」という小説は面白そうだが、いまだに読んだことはない。


その映画撮影が行われた場所らしい。


標高の高い場所でテントを張るときにいつも関心があるのは星空がどれだけ綺麗なのかってことである。


雲取山のときは夜霧が出てきてダメだった。


山頂は明かりがないので月が出なければ星が綺麗らしい。


わたしはテント撤収する2時ごろ目が覚めて恐る恐るフライシートを空けて空を見上げてみた。

天の川ってほどではないが、確かにそういう感じの普段見ることのない宇宙がそこにはあった。


(続く)


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