五竜岳、鹿島槍ヶ岳縦走の旅

眠剤の効き目が薄くなり、目が覚めると鹿島槍ヶ岳から月が見ていた。























2012年 夏旅

五竜岳、鹿島槍ヶ岳縦走の旅









(7月24日~7月28日)

日程一日目
 自宅→(JR)→新宿→(さわやか信州号)→五竜エスカルプラザ

日程二日目
 五竜エスカルプラザ→(テレキャビン)→アルプス平→五竜山荘テント場

日程三日目
 五竜山荘テント場→五竜岳→キレット小屋(予定外宿泊)

日程四日目
 キレット小屋→八峰キレット→鹿島槍ヶ岳(南峰)→布引山→冷池山荘→爺ヶ岳→種池山荘テント場

日程五日目
 種池山荘テント場→扇沢登山口→扇沢バス停→長野駅→自宅






<プロローグ>


去年の夏の始め、わたしは一人で五竜山荘にテントを張った。

あのときは、強風でテントが斜めになり、アンダーシートがめくり上がって床下から雨が浸水する大惨事となった。

思うに、五竜山荘テント場は地形上の風の通り道となっている。

そんなテントの中でも寝ていたのだから今となっては笑えるかもしれない。

翌朝も強風は収まらず何本かのペグが吹き飛ばされていた。

まるでパラシュートを練習しているみたいにテントを撤収した。

五竜岳は雲に隠れていたのでまるで行く気がしなかった。

五竜を目の前にして涙を呑んだのだ。





画像








7月24日 旅支度



2012年の夏はすぐに訪れた。

天気予報も悪くない。

「五竜に行く時が来たんだ」って思った。

去年の続きのようなもので準備はほとんど出来ていた。やることは交通機関の調整だけである。

夜行バスで行くさわやか信州号を利用すると早朝に五竜エスカルプラザに到着するので便利なことこの上ない。

急遽、新幹線をやめて夜行バスに変更した。

あとは行くだけになった。周到な準備をしたものだけが手にすることができる。






7月24日 22:00 新宿



新宿西口を降りて、目的地を詮索しながら佇立していた。

地上では目的地のバス乗り場を探すのは難しいと判断し、地下街を歩いた。

都庁へ続く通路の途中に高架下の駐車場はあった。

登山客ばかりかと思ったらそうでもない。いろんな方面へ行くバスが出発するのである。

さわやか信州号は全員が登山客であった。

ザックをトランクに入れてもらい、座席には人間だけが乗る。

空調が効いているが夜中が寒かったので上着をザックから取り出しておくべきだったと後悔した。

すぐ寝れるように電車の中でグッドミン錠剤を半分に割って十六茶で流し込んである。

十六茶はカフェインが入っていないので愛用していた。

バスの中で残りの錠剤とサインバルタを呑んで効き目が表れるのを待った。

しかし眠気は訪れない。朝方、たぶん2時~5時の間に微弱な睡眠に落ちて行った。

やはり夜行バスで寝るのは不可能なのかもしれない。





乗客のほとんどは上高地を目指していると思われた。さすが人気の高い山だ。

途中、バスは停車しアナウンスが聞こえ目が覚めた。上高地の広い駐車場をカーテンの隙間からチラッと見た。

上高地でバスがガラガラになったわけでもなく、いったいこの乗客はどこへ行くのだろうと考えた。

五竜でもわたしともう一人の女(推定24歳)が降りただけだった。

つまり残りの乗客は白馬に行くことになる。

去年行ったあそこである。



(続く)







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